記事の対象
この記事は英検指導初心者の方を対象としています

こんにちは、Heartです。
現在、子ども向け英会話塾でフォニックス指導と英検指導を行っています。
子ども達に毎日イジられつつ、楽しく授業を行っています。
さて、今回はDay6「一般動詞」の学習導入方法について。
記事の内容
□3人称単数の学習導入方法について解説!
結論
□「3人称単数」の名前は暗記不要!
□4グループをイメージしながら応用学習に繋げよう!
□「1人(1つ)グループ」➡ V(動詞)には s がつく!
□「それ以外の3グループ」➡ V(動詞)には s がつかない!

複雑なルールの3人称単数。
4グループの応用学習で暗記作業を減らしましょう。
はじめに
さっそくですが、結論です。
結論
□「3人称単数」の名前は暗記不要!
□「1人(1つ)グループ」は he / she / it / this / that の5つ!
□ 「am / is / are / (be) 」以外のV(動詞)では
①「1人(1つ)グループ」➡ V(動詞)にsがつく!
②「それ以外の3グループ」➡V(動詞)にはsがつかない!
以上です。
さて、整理していきましょう。

ちなみに「1人(1つ)グループ」は ”is” を使う唯一のグループ。
まとめてイメージできるといいですね。
学習導入方法

さて、学習導入方法について整理していきます。
ポイントはこちら。
ポイント
1人(1つ)グループの he / she / it / this / that を常に意識!
学習導入イメージはこの様な感じです。
Day2の学習内容からのコピペです。
| グループ | 人に使う | 人・物に使う | be動詞 | 3人称単数 | 英検2次 |
| 自分 | I | am | × | × | |
| あなた | you | are | × | × | |
| 1人(1つ) | he / she | it this / that | is | ○ | it |
| たくさん | we | they these / those | are | × | they |
さて、1つずつ整理していきます。

1人(1つ)グループは
①「is」となる唯一のグループ
②「3人称単数ルール」となる唯一のグループ
ここを少しずつイメージできると良いですね。
① 4グループの復習
さて、まずは4グループの復習です。
今回は「1人(1つ)」グループがメインですので、特に he / she / it / this / that の5つを中心に整理してあげるとスムーズですね。

グループは「自分」「あなた」「1人(1つ)」「たくさん」の4つ!
② 「自分」「あなた」「たくさん」グループでの文章作成
さて、まずは3人称単数ルールに該当しない3グループから整理してあげましょう。
指導の際は表にしてあげましょう。
「am/is/are(be)」と「am/is/are/(be)以外」とを整理してあげると分かり易いですね。
| V(動詞) | am/is/are/(be) 「○○です」 | am/is/are/(be)以外 「○○します」 |
| 日本語 | あなたは です Taro | あなたは します テニス |
| 英語 | ? | ? |

このように整理して生徒達に出題してみましょう。
既にこのレベルの英文章を作る力はDay1-5で身についているはず。
なお、playとtennisのスペルは教えてあげても大丈夫です。
さて、解答はこちら。
| V(動詞) | am/is/are/(be) 「○○です」 | am/is/are/(be)以外 「○○します」 |
| 日本語 | あなたは です Taro | あなたは します テニス |
| 英語 | You are Taro. | You play tennis. |

もし英文章の作成があまりにも難しい場合は、再度Day1-5の学習内容をしっかりと復習しましょう。
③ 「1人(1つ)」グループでのS(主語)+V(動詞)
さて、ここが本質。
次は he / she/ it / this / that を使用して出題します。
出題パターンは同じ。
| V(動詞) | am/is/are/(be) 「○○です」 | am/is/are/(be)以外 「○○します」 |
| 日本語 | 彼は です Taro | 彼は します テニス |
| 英語 | ? | ? |
ここで大事なこと。
1度がっつり間違わせましょう
この時点ではまだ生徒達は3人称単数ルールは学習していません。
3人称単数をしっかりとイメージ化できる様、1度インパクトを与えてあげましょう。

もちろんポジティブなのは大前提。
生徒1人1人の正誤を確認する必要はありません。
「実は新しいルールがあります、さて、ここが今日の内容でーす」的感じで授業をスタートすると生徒達の良い切り替えとなりますね。
さて、解答はこちら。
| V(動詞) | am/is/are/(be) 「○○です」 | am/is/are/(be)以外 「○○します」 |
| 日本語 | 彼は です Taro | 彼は します テニス |
| 英語 | He is Taro. | He plays tennis. |

生徒達が間違えた後、しっかりとルールを教えてあげてくださいね。
ポイントは1つ、「1人(1つ)グループには」Vにsがつく。
もちろんam/is/are/(be)にはつきません。
④ 3人称単数ルールの練習
さて、ここからは練習問題。
様々な問題を出題し、生徒達に3人称単数を体験させてあげましょう。
練習問題例
①彼女は 泳ぎます(swim) ➡ She swims
②それは 走ります(run) ➡ It runs
③この猫は 食べます(eat) ➡ This cat eats

今回は3人称単数ルールに慣れることが目的。
S+Vの語順で出題してあげてください。
また、動詞のヒントも問題ありません。
学習導入のメリット

繰り返しとなりますが、4つのグループでルールを整理しイメージすることは、無駄な暗記作業の削減に繋がります。
また、情報が整理されていると「忘れた時に思い出し易い」「思い出したときに”あーそうだった!”となり易い」というメリットもありますね。
学習は
「学ぶ➡忘れる➡復習する➡思い出す➡忘れる」の繰り返し

忘れることは大前提。
大事なのは復習の際に「あーそうだった!」となること。
「あれ?そんなこと学習したっけ?」よりも100倍価値のある復習です。
学習導入の際の留意点

学習が複雑になってくる際の留意点は1つ。
学習内容は1度に1つ
学習内容が1度に2つ以上ある場合、生徒達はその情報整理に時間を要します。
そのため、事前の環境設定も非常に重要。
今回の授業の環境設定
□最初に4グループの復習(特に he / she / it / this / that の5つ)
□「am/is/are/(be)」と「am/is/are/(be)以外」との区別・整理
□S(主語)+V(動詞)の語順の整理
□知らない単語の提供
□最初はgoesやstudies等の動詞を避ける

上記ポイントを事前整理することで、生徒達は「3人称単数のs」の学習に集中することができます。
学習内容以外の授業阻害要素は事前にカバーしてあげると学習がスムーズですね。
まとめ

三人称単数は後学する「疑問文」「否定文」作成に欠かせない要素。
逆に言えば、三人称単数が定着すれば文章作成の幅がググッと広がります。
しっかりと復習を重ねていきましょう。

3人称単数ルールが定着すれば「疑問文」「否定文」「疑問詞を用いた疑問文」の作成は非常にサクサクっと達成できます。
頑張りどころですね。



